Rhone-Alpes 2007.4

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  コース 宿泊地
4/7(土) Narita→Paris Paris
4/8(日) Paris→Lyon レンタカーを借りる Lyon
4/9(月) Lyon Lyon
4/10(火) Chamalieres, St.Paulien Le Puy
4/11(水) Le Puy, St.Privat d'Allier, St.Alban, Nasbinals Aubrac
4/12(木) Aubrac, St.Eulalie d'Olt, Lassouts, la Cambon, Espalion, Levinhac Aubrac
4/13(金) Bozouls, Bessuejouls, Vinnac Conques
4/14(土) Conques, Castelnau-Pegayrols, Millau
4/15(日) Thines, Ruoms, Vogue Aubens
4/16(月) Laruas, Bourg St.Andreol, Crias Valence
4/17(火) Vion, Champagne レンタカーを返す Lyon
4/18(水) Lyon→ Paris  
4/19(木) →Narita  

 サンティヤゴへの巡礼路のひとつであるル・ピュイを起点とするルートは、コンク、カオール、モワサックを経てピレネー山脈に向かいます。その始まりであるル・ピュイ、コンク間には、難所として巡礼者に恐れられたオーブラックがあります。

 オーブラックはなだらかな高原地帯ですが、標高1300メートルの高地であるため気候の変化が激しく、人の立ち入りを拒絶する荒涼とした風景が続きます。しばしば立ち込める深い霧で道に迷った巡礼者たちは、絶え間ない強風と寒さで命を落とす者も多かったといいます。12世紀の前半、ここに巡礼者のための救護所が建てられました。

 「今日でもなお、なにひとつあらかじめ告げられていないなら一介の観光客でも、突如としてひらける光景にまったく動じずにはいられまい。眼前を次々と雲が流れ、突風が走る。その中にひとり、この砦が根を張って立つ。黙示録の風景の中で、果てしない空間に挑むかのように。斜めにさし込まれた巨大な塔が、固く鋭い線を空中に描き、もう一方の端には、方形の鐘楼ががっしりと身廊をよろい固め、まるでトーチカともみえるその身廊を、強力な半円形アーチのアーケードがガードルのようにおおい包む。前面には、崩れかけた、低い羊小屋。背後には、寒そうに身を寄せた、灰色の一群の不ぞろいな建物。広い高原の最後の起伏がこれにぶつかってぴったり停止する。この建物群の向こう側へ出てみなくてはならぬ。そうしてこそ、この土地にはっきりと書き込まれたこの救護所が、ここになくてはならぬ理由が一目でわかるはずである。すなわち、この大きい救護所が、後方に広がる荒涼と寂寞をおおい、その守りになっていることがわかってくる。」(レーモン・ウルセル「中世の巡礼者たち」田辺 保訳)

 数年前の夏、この文章に魅かれてル・ピュイからコンクまで車を走らせたことがありました。けれども、事前の準備をしていなかったため、周辺の教会堂を素通りしてしまい、オーブラックのホテルにも宿泊できず、悔いが残りました。そこで、今回のロマネスク巡りは、前半は、ル・ピュイからコンクまで(オーブラックへの再挑戦)と周辺(Rouergue地方)の教会堂巡り、後半は、日本では余り紹介されたことのないリヨンの南方のVivarais地方の教会堂を巡ることにしました。

 フランス南部において、ル・ピュイとコンクはちょうど楕円の2つの焦点のように威光を放っています。このあたりを訪れると2つの焦点を避けて通ることはできず、強力な力で吸い付けられてしまいます。
コンクは何度目になるでしょう。谷合にたちこめた朝霧の中を、教会堂は飛翔しているように見えました。

 フランス滞在中はちょうど季節の変わり目で、タンポポから山桜まで花々がいっせいに咲き始め、木々の緑が日々広がっていくのがわかります。そのうち気温も日向では30度近くまで上昇するなど、短い旅の間で春から初夏までを体験してしまいました。
しかし、オーブラックは相変わらずの強い風、冷たい雨と霧に包まれて、雪は解けたとはいえまだ暗い冬の中です。シーズン・オフの今回は、幸いにも救護所の前のホテルに2泊することができ、ゼラチン質たっぷりの土地の豚肉料理に舌鼓を打つことができました。

 サンティヤゴへの巡礼路は所々で現代の道路と交差します。近年巡礼者の数が増えてきているらしく、ドライブ中にちらほらとその姿を見かけます。サンティヤゴまでこれから約3か月の永い道のりを思うと、「がんばって」と熱いものがこみあげてきます。

 ついでに、ドライブの楽しみ、スーパーマーケットをご紹介しましょう。
 フランスの田舎をドライブする楽しみに、町や村で定期的に開かれる定期市があります。近郊の農家が採りたての野菜、チーズ、蜂蜜、ハム、ソーセージ(時にはトリフも)等の農産物を販売し、それにパン、魚介類、工芸品、衣類等のさまざまな店が並びます。日本では高価だったり、見たこともない品物だったりで、見ているだけで気持ちがわくわくしてきます。これを現代化したようなものが、交通の要所にある大型のスーパーマーケットです。どこも日本のスーパーマーケットのように混雑はしていないのですが、食料品からさまざまな生活用品を扱い、なくてはならない存在となっているようです。
 私達もレストランのフランス料理に飽きると、ドライブの途中でスーパーマーケットに立ち寄ります。フランスのハムの美味さは絶品です。日本で食べさせられているハムって本当にハムっていってよいもんなんだろうか、素朴にそう思うほど品質の差は歴然としています。そして、チーズの種類の豊富さと値段の安さ。もちろんワインについてはいうまでもありません。採りたての野菜にハム、チーズ、それにワインを何種類か買い込んで、今 夜はホテルの部屋で一杯やるぞー。

教会堂情報
 今回巡った教会堂の多くは日本では殆ど紹介されたことのないもので、ゾーディアック叢書に導かれての全くの初対面でした。そして、いくつかの物凄い教会堂とめぐり会うことができ、忘れられない旅となりました。
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